なにかとお金がかかる学生時代、貸し金を活用して賢く乗り切る!
バブル期の若者たちは、まず、マイカー、それからファッション、飲食などに今とは比較にならない額のお金を使っていたようです。当時はインフレ傾向にありましたから、現代からは考えられないくらい物価が高かったのです。今は、ファストファッションのアパレルメーカーで2900円の商品と言えば、ごく一般の人にとって、けっして安くはない部類ですが、バブル期に、デパートの安売りワゴンで、2900円のセーターを購入した、などというと、破格なお値打ち品という印象以上に、「そんな安物を着ているんだ」「お金ないの?」という侮蔑の視線を浴びることも決して少なくはなかったものなのです。今の時代から冷静に眺めてみれば、くだらないことと一蹴もできるでしょうが、当時の若者にとっては、身の回りをそれなりの高級品、ブランド品、みなにとって価値のあるもので埋め尽くす行為こそ、非常に意義のある、大切なことだったのです。
デフレ期を生きる今の若者も、それなりにお金はかかるもの。車にもお酒にも、さほど興味がなく、男性に至っては、「彼女をつくることも面倒」という現代の若者たち。いったい何にお金を使うのでしょうか。
都内近郊の彼女ナシ大学生、Oくんに聞いてみました。
一ヶ月、自由になるお金ってどれくらい?
「古本屋のチェーン店でバイトしていて、その金額が5万程度。それがすべて自分のお小遣いになります」
なにに使うの?
「自分は自宅生だから、衣食住のうち、基本の食と住にはまったくお金がかからないんですよね。スマホも家族割りで契約しちゃってるから、自分のお金って必要ないし…。強いて言えば服かな。人と被るのがイヤだから、ファストファッションにはまず、手を出さないですね。インターネットで輸入代行業者みたいのを探して気に入った海外ブランドの服を取り寄せたり…。着なくなった服は、ネットで転売とかして、買った金額より高い値段がつくこともあるけど…。トータルすると購入金額の方が断然高いな」
カードローンでキャッシングしたことはある?
「ああ、あります!すっごい欲しいジーンズがあって、一点ものだし、誰かに先に買われちゃったらイヤだなあ、って…。バイト代が入るまでに、間に合わなかったから、サラッとカードローンで借りちゃいました。インターネットで」
服を買うのも、キャッシングするのも、インターネットなんだ。
「ラクですよ0。バイト代が出たらすぐ、返済したので、利息もそれほど取られずに済みました。欲しいものをすぐゲットしようと思ったら、カードローンでキャッシングするのが賢いんじゃないかな。学生用のものだったら、借りられる限度額も少ないから、使いすぎてカード破産!なんてこともまずないと思いますよ」。
なるほど。イマドキの若者は、意外にもお金の使い方が堅実なんですね…。勉強になりました。